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人工心臓弁
心臓は2つの心房と2つの心室と言う4つの部屋に分かれています。全身の血液が右心房に戻り、右心室から肺へ送られます。肺を通り酸素をいっぱい含んだ動脈血は左心房に流入した後、左心室に入り全身の臓器に送り出されることになります。血液を心臓からスムーズに送り出すためには駆出される血液が一方方向だけ流れ、逆流を起こさないように制御する必要があります。この役割のために心臓の4つの部屋の出口のそれぞれに心臓弁が付いています。
こうした重要な役割を担う心臓弁も様々な疾患によりその機能が十分に果たせなくなることがあります。この心臓弁の働きが悪くなった状態を「心臓弁膜症」と呼んでいます。ドアのように働く心臓弁が開きにくくなり、血液が通過しにくくなった状態を「狭窄症」、きっちりと閉じず、血液が逆流してしまう状態を「閉鎖不全症」と呼んでいます。
心臓弁疾患の治療として薬物等により心臓のポンプ機能を回復させる内科的治療では心不全が改善しないか心機能が低下していくような場合には手術が必要となります。手術により心臓弁を修復(心臓弁形成術)することで、再び元通りの機能が果たせない場合には、心臓弁を切り取り、機能を代替する人工心臓弁で置換(弁置換術)を行います。
人工心臓弁は特殊なカーボンでできた機械弁とウシやブタの組織を化学処理した生体弁とがあります。ソーリン・グループは過去40年にわたって、これらの人工心臓弁の開発に携わっており、2008年はソーリンの人工心臓弁が最初に埋め込まれてから30年という記念すべき年でした。現在、欧州では第2位のマーケットシェアを持っています。日本においてはバイカーボン弁と呼ばれる機械式二葉弁を販売しています。
